東大目線コラム

東大卒がビジネスやマネー情報を東大目線で徹底解説!

東大文系エリートに新型コロナウイルス問題は対処できない

新型コロナウイルスの日本人感染者はすでに大量にいる

新型コロナウイルスですが、日本人感染者はすでに大量にいるでしょう。
「感染経路は追えない人がいる」と政府は弱音を吐いていますが、エビデンスがないと発言できないからそう言っているだけで、思考停止に陥ってはいけません。
わからないなら開き直ろうという考えが蔓延したら、日本でのパンデミックは必至です。

感染経路について冷静に考えてみれば、空港経由です。
羽田、成田、関空が中心なのは、これまでの報道から明らかです。
札幌も雪まつりが開催されていますが、北海道庁プライバシー権を重視している(世間的にみたら隠蔽に見える)ので、あそこも感染源の一つです。
九州は意外にも感染者が出ていませんでしたが、出ていなかったのではなく検査しようという意識がなかっただけで、調べたらたくさん感染者はいるでしょう。

東京でいえば、羽田と成田を起点に広がるのが自然な流れです。
電車でいえば、羽田モノレール、京急線浅草線、京成線、JRが一番避けたい路線です。
羽田と成田は電車一本で繋がっているので、感染源は2つの点ではなく1つの線になります。
実際に千葉県で感染が確認された人は浅草線を使用していました。
総武線も利用していたということですので、次は総武線沿い、そのあとはJRも東京メトロもありますから、都内にいればいつ感染してもおかしくありません。

車でいえば、当然にタクシー。バスも危険です。
武漢では病院で感染が広がっていますから、密室の危険性が高いでしょう。
なので、タクシーもバスも車も乗らざるを得ないときは窓を開けて走行するのがいいはずです。

あと、あまり報道されませんが、中国のトイレは汚いので、トイレで感染が広がっていることもあるでしょう。
中国人はマスクを買い占めるなど装備品への関心が高いようですが、衛生的なリテラシーはまだ低いので、「マスク=安心」とだけ思っていて、トイレのことは考えていないでしょう。
トイレについては、病院などのみんなが使う場所のトイレを使用禁止にはできないので、使わざるを得ません。
だから、中国政府が外出禁止にしているのは理にかなっていると言えるでしょう(多分トイレが怪しいということを中国政府も気づいているんじゃないでしょうか)。

新型コロナウイルス問題は放射能問題と同じ

とはいえ、私はすでに日本全国でウイルスが蔓延していると思っています。
したがって、これは東日本大震災並の出来事です。
しかし、東日本大震災は体感でわかる地震や一目で恐怖する津波があったからまだしも、新型コロナウイルスは見えない恐怖です。

日本人は悪い状況が目に見えてからでないと対応しない民族です。
日本人は反省しない民族です。
日本人はゆでガエルです。

したがって、中国の次に感染が拡大するのは日本というのは当たり前のことです。
政治家や官僚たちエリートは東日本大震災に対しては形式的な黙祷ばかりで、心から反省はしていないのです。

科学的リテラシーがない東大文系エリートたち

私は東大卒なので知っていますが、東大文系エリートたちは科学的リテラシーは低いです。
また、政治家はそもそも頭が悪いのは、皆さんがご存知のとおりです。
政治家や官僚というと、一見頭が良さそうに感じてしまうのが厄介です。

政治家や官僚たちは自分の目で現実を見ないで文字ばかり見て仕事をしています。
そのため今回も文字列だけ見て判断します。
今年の流行語大賞ノミネート間違いなしの「濃厚接触」はひとつのキーワードで、
政治家や官僚たちは「濃厚接触者」をコントロールすれば問題は対処できると思っているのです。

しかし、ウイルスは目に見えません。
正しく手洗いする習慣がない人が9割で、マスクもせずに動き回っている人がたくさんいるわけですから、濃厚接触者を追いかけても意味がないのです。
ただ、検疫すれば検査結果が出るので、エビデンスをもとに説明責任が果たせると思っており、官僚たちにはそれしかできないのです。

事件は会議室で起きているなじゃない、現場で起きているんだ、は織田裕二さんの名言ですが、まさに現実もそうなのです。

したがって、永田町や霞が関の暖房がきいた室内で対応している政府の情報は当てになりません。
政府は情報公開をすべき、対応がけしからんと批判しても、彼らにはリテラシーがないのだから、何をいっても変わりませんし、何かしたところで信用できないのだから役に立ちません。

選挙に行かない人が大半のこの国ですが、本当に政治に期待してもいいことはないのです。
むしろ、政治や行政にコントロールされるとろくなことがないので、彼らと関わらないことを積極的にしたほうがいいのです。
ダイヤモンド・プリンセス号の件だって、閉鎖空間を作り上げたのは日本政府なわけで、無能な彼らのコントロール下に置かれたら悲劇が起こることは目に見えていたのです。

「正しく怖がる」運動は信じるな

直近では言われなくなりましたが、SNSのデマを信じずに「正しく怖がる」のが大切だという風潮が広がりました。

私は「正しい」という言葉が嫌いです。
「正しい」というのは客観的な言葉ではなく主観的な言葉です。
この世に絶対的に「正しい」なんてものは存在しないのです。
(そういうと人殺しは正しいのかと言う話になると思いますが、人殺しは正しいか正しくないかのものさしで測るものではありません)
ということで、「正しい」という情報は信じてはいけない怪しい情報なのです。

しかし、NHKをはじめ各報道機関が「正しく怖がる」運動を進めています。
新型コロナウイルスの専門家でもない医者や、素性がよくわからないコメンテーターも同調しています。

新型コロナウイルスに関しては何が正しいのかわからないし、
エビデンスが出るまでに時間がかかるという時間の問題もあるのだから、
「正しく怖がる」というのは思考停止だと思います。一種の洗脳とさえ感じます。

例えば、最近メディアが主張している「マスク不要論」は「正しく怖がる」ことなのでしょうか。
マスクが予防に大切だというのは、厚生労働省もWHOも言っていますよね。
物理的に考えたって、マスクをしていない人が不意に咳をしてきたら危険なことは明らかですよね。

でも、マスコミも商売ですから、「マスク不要論」を流すと視聴率が上がること、PV数が上がることがわかっているのです。
ドラッグストアやアマゾンではマスクを買い占める転売屋のせいで在庫がありません。
したがって、マスクを持っていない人は不安になります。
そこに「マスクは不要ですよ。大して意味がありませんよ」という人が現れたら、飛びつくのは明らかです。
人間は安心したいのだから、「マスク不要論」は蔓延していきます。

政府としても、中国にマスクを献上してしまっているので、「マスク不要論」はありがたい。
それにそもそも科学的リテラシーもないし、文字列しか読まないので、「マスク不要」と文字列を見たら信じてしまって飛びついてしまうのです。

官房長官「マスク不足は解消される」の嘘とホント

マスクといえば、菅官房長官が「マスク不足は解消される」と発言していました。
しかし、ビジネスを知らない政治家や官僚たちに、マスクの需給関係なんてわかるはずもありません。
実際に、店頭に並ぶマスクの在庫は回復していませんよね。

そもそも「マスク不足」というのは嘘です。
確かにお店にマスクはありませんが、定価より高いお金を払えばアマゾンやメルカリで購入ができます。
本当に「マスク不足」というなら、アマゾンやメルカリにすら流通に出回らない状況のことを言うのです。
単に転売屋が買い占めているだけで、転売屋の家や倉庫にマスクはあるのです。

東京オリンピックは中止or無観客試合

これから起こることを予想してみましょう。
これはかんたんです。日本国内の感染は確実に広がります。

とはいえ夏になったら落ち着くでしょう。インフルエンザだって落ち着きます。それまで耐えましょう。まだ5カ月もありますが。
完全に収束するかはわかりません。ワクチンを待ちましょう。来年も耐えないといけないかもしれません。それはわかりません。

そして、東京オリンピックは結論からいえば、中止か無観客試合(ただし開会式・閉会式は除く)になると見ています。

政府はようやく「行事の自粛」を発表しています。
東京オリンピックは行事です。
したがって、論理的に考えれば、東京オリンピックは自粛されます。

政府の頭が機能しているとしたら、考えていることは、新型コロナはオリンピックの頃には収束するだろうという楽観的な願い。

あとは、日本国民の身を削ってマスクを献上してまで接待している中国皇帝の習近平主席の来日をどうするかということです。

政府は習近平主席について、春の来日を諦めていると思います。
では、延期するならいつにするかということで、東京オリンピック開会式のタイミングにしようと考えているのでしょう。
だから、東京オリンピックはなんとしてでも開催したいと願っているはずです。

そして、中止は思い切った決断が必要です。
選手目線で考えると開催したほうがいいというのが世間の感情だと思うので、無観客試合になるでしょう。
選手としてもオリンピックは稼ぐうえで重要なイベントなので開催してほしいと思うでしょう。
安倍総理は決断しないタイプということもあるので、中止ではなく無観客試合のほうが考えやすいでしょう。

唯一、中止になるとしたら、トランプ大統領が「東京は危険だ」とツイートしたとき。
だから、日本政府も早速トランプ大統領に出席を要請していますよね。
東京は安全です。夏になったら落ち着いています。接待の準備は万全です。また遊びに来てくださいと。

政府にもメンツがあります。当然です。ただ、血税を大量に投じているからではありません。
安倍総理はオリンピックを花道に総理を"勇退"したいということです。
だから、絵になる開会式と閉会式だけは観客を入れて強行する可能性は高いでしょう。

幸いにして開会式・閉会式の会場となる国立競技場には屋根がありません。良かったですね。
(とはいえ、隣の人と密着せざるをえない狭いスタジアムに誰が行きたいと思うでしょうか。)

自分や家族の命は自分で守る

ということで、結論をいえば、政府も他人も信用できないので、自分の命は自分で守る、自分の生活は自分で守るしかありません。
家族の命は自分で守る、家族の生活は自分で守るしかないのです。

自分にできることは全部しっかりやることが、自分や家族を守る方法です。
正しく怖がるとか、マスクはいらないとか、心地の良い言葉を信じてはいけません。

外出はしないほうがいい。
トイレは自宅でするようにする。
人と会わない。
手洗い・マスク・アルコール消毒は当たり前。
飲み物を頻繁に飲む。
密室には行かない。

当たり前のことを淡々とやりましょう。
自分が怠ったら、家族や職場の人に感染してしまいます。
死亡リスクの高い高齢や持病ありの人に感染してしまうことは防がなければいけません。

重ねてですが、政府の責任を追求したところで、彼らにはリテラシーがないのです。
政治の話をしても、自民党はなくならないし、政権交代は起こらないから、意味がないのです。のれんに腕押しです。

自分にできること、当たり前のことを当たり前にやる。
これが大切なことなのです。