東大目線コラム

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いま、論語を学ぶべき理由

面接対策には論語が効く

最近、論語を読んでいます。

渋沢栄一が『論語と算盤』で論語を極めたと語っていることで有名ですし、君子や徳のある人かどうかの見極め方などの参考にもなります。

善い人がどうかの基準が書かれているので、論語を読んでいると感じるのは、日本企業の面接の質問は論語を参考にしている節があるとも感じられます。

例えば、その人のことを知るにはその人の行動を見よであるとか、その人がその行動をする動機は何かを観察せよなどと述べられています。

なので、日本企業の面接では、何のために質問をしているのかわからないと面接官も受験者も感じる人が多くいるのですが、論語を学べばどうすれば善い人か見極めることができるし、受け手としてもどう自己PRをすれば面接を合格できるかわかるようになります。

朱子学が日本社会の諸悪の根源?

歴史の授業で習ったと思いますが、儒教のひとつに朱子学というものがあります。

最近、朱子学にとても興味があるのですが、その理由は朱子学こそが日本社会を生きづらくしているのではないか、という仮説を持ち始めたからです。

私はこれから詳しく勉強しようと思っており間違いがあるかもしれませんが、朱子学とは、上下関係を強調したり、お金を卑しいものと捉えたりするものです。

この朱子学南宋朱熹が始めたものですが、日本では江戸時代に幕府が朱子学を利用しました。

このときの名残が今も残っており、日本社会にありがちな、社長や上司の言うことは絶対のブラック企業の出現や、政治家や官僚が偉く民間企業は金稼ぎの卑しい存在という、特に東大生などの権力志向者にありがちな常識を生んでいる可能性はないでしょうか。

また、お金の面でも、投資は悪であり、貯蓄と節約こそ美徳という、資本主義社会の負けパターンの思考から日本人が離れられない状況を生み出しているのではないでしょうか。

こういった日本社会の悪い点を改善するためにも、あるいは人と人との関係が希薄化している今こそ、儒学を体系的に学ぶことが必要なように感じています。

現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書)

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