舐められたって東大のせいにするな
東大舐めてる論が局地的にバズっています。
キレイに要約すれば、「非東大卒が東大卒をバカにするな!」ということでしょうか。
感想を一言でいえば、
舐められたって東大のせいにするな!自分のせいだぞ!
ということです。
私も東大卒コラムニストを名乗っていますが、私自身はまだまだ未熟だし、東大じゃない人と時間をご一緒する機会のほうが普通に多いし、社会人にもなって東大の人だからといって学ぶことはあんまりないので、こういう話が出てくるの残念な気持ちになります。
結局、プライドの高い人が挫折や批判されたときに、自己肯定ができる心の支えが東大くらいしかないってことでしょう。
ありきたりですね・・・。最初は記事にしなくてもいいと思いましたが、思うところもあるので書きます。
東大生の弱点は"挫折経験の乏しさ=プライドの高さ"
東大舐めてる論を読んで思い出したことがあります。
私は日系企業の採用面接を受けたことがありますが、必ず聞かれる質問は「挫折をしたことがありますか?」です。
しかも1つ答えても、「ほかにありますか?」と二段階で聞いてくるので、2つ以上準備をしておいたうえで、2つ目を言うときは少し考えた素振りをしてから回答するというところまで準備する必要があるから、東大生の就活には多少の演技力が必要だったりします。
(脱線:ちなみに灘・開成・筑駒・麻布くらいの人だと、こういう少しずる賢いことを器用にしっかりやりきるんですが、それ以外の東大生はダメダメな人が多いんですよね。こういう対話能力の低い東大生は本当に多く、今や就活でたくさん淘汰されて、コミュニケーション能力が高い慶応生が就活市場を占拠しますよね。東大生よ、起業しよう!ということでしょうか)
それで、プライドが高い人って、自分が悪くて非があったとしても、いつも自分のせいじゃなくて他人のせいにするんですよ。
そういう人って自分で反省しないから成長しないし、コミュニティを破壊する可能性もあるんですよね。
だから、企業はそういう人じゃないか見極めたいですよね。就活の質問って変な質問が多いと批判されがちですが、意外と本質ついているんですよ。
非東大卒が東大卒をバカにするな!?
「お前、東大のくせにこんなこともわかんないのか?物覚え悪いんだな」
と言われて、非東大は東大を舐めたがってるという結論付けしていて、論理の飛躍がやばいです。本当に東大なのかな?
これ本質というか、そのまんま。言われたとおり反省して、その人を見返すような成果を残せばいいですよね。ただそれだけのことです。東大とか非東大とか関係ないですよ。
人生で初めて挫折・批判されて、自分がわるいと反省して高められればいいのに、なぜか「非東大のくせに東大だからって舐めてかかるんじゃねえよ」って、「私は東大だから舐めるんじゃないよ」といってるのと同じですよね・・・これ以上は醜いので、もうやめましょう。
解決策を提案するとしたら、本当に東大卒と言われるのが嫌なら、東大卒に代わるキャッチコピーを自分につけられるように努力することですね。
それにしても、なぜこんな東大卒がいるのか。ひょっとしたら、中学受験戦争が原因なのか、親に言われて中学受験をして、周りに流され言われるがままに東大に受かっただけの人が多いのかもしれません。
<付録>東大舐めてる論のリンク
まだ記事を見ていない人のために、一番下にリンクを貼っておきます。
こちらが東大舐めてる論の第一報です。
一応、「非東大卒が東大卒をむやみにバカにするな!」ということをツカミで書いていますが、大半の内容は受験体験記を含む自己紹介文なので、タイトル付がうまい物語の投稿です。
こちらが第2報。
つらい思いをされているのはわかりますが、「非東大卒が東大卒を無根拠・無関係にバカにするな!」感がすごい出ていて、強い違和感と残念さを感じました。
あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか―――論理思考のシンプルな本質
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