最強の資格は医者・弁護士でなく東大だ
ホリエモンこと堀江貴文さんが「資格として、医者とか弁護士よりも、東大の方が上」と発言して、話題になっていました。
これ、本当です。
高校生は知っておいたほうがいいです。
でも、大人はこの事実を教えてあげたほうがいいのに伝えない。
そりゃあ本人が「あえて京大に行きたい」とか言ったら、周りの人は止められません。京大でも万々歳。東大に挑戦しない言い訳であっても、指摘できる人は多くありません。
「学歴なんて関係ない。東大なんて凄くない。お前次第だ」と言ったほうがなぜか良い人っぽく見える。
しかも、そうやって「東大が絶対にいい」と言い切れる人が、そもそも周りにいない。
しかし、社会人になってから「あのとき東大にチャレンジしておけばよかった」と後悔しても時間は巻き戻せません。
世の中には学歴コンプレックスが意外に多いですよ。
就活、出世、婚活、独立、起業……と、東大にチャレンジしないばかりに東大に受けっていたときと比較したときの、機会損失を含めて大きいでしょう。
学歴が最強の資格だ
たとえば訴訟になって相手は東大卒弁護士に依頼するらしいというときに、あなたは東大卒と京大卒の弁護士のどちらに弁護を依頼したいですか?
難病かもしれないというときの治療に、地方大医学部卒医師と東大医学部卒の医師のどちらに難病の治療をお願いしたいですか?
細かい条件を抜きにしたら、もちろん東大卒を優先しますよね。
さらに言えば、たとえ非東大卒弁護士・医師のほうが優れているらしいという評判を聞いていたとしても、よっぽどの力量ではない限り、東大卒の弁護士・医師に依頼するという選択肢にあったならば気持ち悪さが残りませんか。
弁護士や医師の力量は素人にはわからないですから、弁護士や医師の評判はピンときません。東大卒の弁護士や医師に頼めるものなら頼みたいと感じる人は結構いるはずです。
結論、学歴はあらゆる資格の中で最強なのです。
でも、高校生本人が、学歴の重要性に気づくのは数年後、数十年後なんです。。
東大にチャレンジしない今どきの高校生
最近の大学受験は、現役志向が強いそう。
例えば、親への負担を考えて、合格率が高い国立大学を受験する人はいるのは、ある程度理解できます。
でも、そういうことではなくて、そもそもチャレンジしない人が多いみたいです。模擬試験でA判定を取らないと受験しない傾向が強いようです。
やれやれ、開成や灘だったらE判定でも受験して東大に合格していきますよ。
私が怒りを覚えるのは、本来は教師や親がポテンシャルのある子どもの背中を押す立場にあるはずなのに、チャレンジさせないはいかがなものかということです。
教師としては、チャレンジさせて不合格となったときに、後で親(あるいはモンスターペアレント)に文句を言われたくないし、本人を傷つけたくないからでしょう。
合理的に考えたら、卒業したら縁が切れることが多い生徒のために責任を取れる教師なんて、そんなにいません。
親だって、子どもを傷つけたくない思いはあるだろうし、本音を言えばできれば滑り止めの私立の学費を払うのは割高でいやだし、浪人にもお金がかかります。
結局、みんな責任を取りたくないんです。
それで、子どもに大学をどうしたらいいか聞かれたら、やすきに流れて「確実に合格するところがいいんじゃないの」という。
高校生も真面目だから、それを真に受けてしまう。
「なーんだ、自分のことを信じてくれてないんだ!!」と思う根性のある高校生もいない。
学歴格差=チャレンジ格差は広がる
チャレンジしない高校生は大学に入ってからも、よっぽどの危機感を感じる経験をしないと一生チャレンジはしないままでしょう。
そこからは日本や世界を変えるようなイノベーションは生まれないでしょう。何も考えていない非東大卒はますます質が劣化していきます。
一方で、東大はというと、チャレンジした人たちです。ポテンシャルを感じます。しかも、チャレンジしない高校生が多い中でチャレンジしていたら際立ちます。しかも、日本一であることは変わりありません。
つまり、東大卒と非東大卒の学歴格差=チャレンジ格差はますます広がっていくでしょう。
一番の問題は日本にチャレンジ人材が減ること
学歴格差は学歴格差で嘆かわしいですが、一番の問題は日本にチャレンジ人材が減ることでしょう。
少子高齢化に対して手が打てないまま国が衰退しているのに、無関心が過ぎます。
解決できるかわからないような問題解決に挑む人材が減ったら、日本は本当に沈没します。
高校生にすべての責任を押し付けるつもりはありません。
教師や親はもっと子どもにチャレンジさせてほしいです。
会社もそうですよね。若手社員が革新的なアイデアを上に提案しても、上は責任を取りたくないから、良くても口だけは応援するといっておいて、結局前に進むことはなくておしまいですよね。
こんな日本でいいわけがありません。
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